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<黒いブツブツの正体はアミロイド苔癬>
アトピー性皮膚炎などの痒みが強い場合、皮膚を掻くことで肌は壊れてしまいます。肌はこのような刺激に対して丈夫になろうと適応します。そのような適応の結果できたものが、「アミロイド苔癬」です。身近なものでは「ペンだこ」があります。これも同じように、ペンを持つ強い力に対抗するために皮膚が変形してできます。しかし、ペンだこもペンを握ることがなければ自然と薄くなっていきます。ですので、この掻き壊す刺激さえなければ、アミロイド苔癬は自然と良くなっていくものなのです。
<皮膚が変形する2つのパターン>
肌は、掻き毟ることで赤くなります。これは、垢が落ちて皮が薄くなって起こります。そのほかにも、炎症が起こり、血液が集まっているために赤くみえていきます。さらに掻き壊すことで、傷ができたり出血したりします。この繰り返しが起こると、肌は大きく2つにパターンに分かれます。1つは、ひび割れや体液が出る「傷ができる状態」になります。もう1つは変形という「l傷ができない状態」になります。後者の変形は「アミロイド苔癬」です。
<皮膚の変形を良くする3つの方法>
変形してしまった肌をよくするには、3つの方法があります。1つは脳へのアプローチで習慣を変える。2つは環境を変える。3つ目は肌の再学習です。それぞれについて解説していきます。
1:習慣を変える
肌が変形する始まりは、掻き壊すという刺激に対して、脳が「丈夫にする」という対応をしたことで起きています。ですので、ペンだこの例にあったように、肌に刺激を加えないようにします。そうは言っても痒いのを止められないという声をよく聞きます。その掻いてしまう癖には理由があります。痒いと感じてかくと、快感ホルモンが脳から分泌されます。掻く→感覚→脳→快感ホルモンのパターンができます。この快感ホルモンが掻き癖を作ります。そのため、その衝動を止めるために保護シートを貼ったりまます。シートを貼ることで、肌を保護できる他に、掻いた時に感じる感覚を変えることで防ぐことができます。痒み自体には温熱療法や冷却療法なども有効です。
2:代謝を上げる
皮膚は、28日の周期で生まれ変わっていると言われています。このサイクルを促すことで肌は生まれ変わりやすくなります。特に、冷えやむくみなどの循環が悪いと、肌は代わりにくいです。オススメは足湯です。手足末端を暖めることで、血の巡りがよくなり冷えやむくみの改善もできます。
3:環境を変える
環境を変えるとは、柔らかくなる刺激を加えていきます。その柔らかくする刺激とはふやかすことです。お風呂に入った時に肌がふやけて柔らかくなると思います。極端な例ですが、刺激に対する反応を変えていくのです。そうすることで、パターン化した習慣を変えられます。皮脂や汗を分泌するホットマッサージや湿潤療法も有効な手段です。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか?一般的に黒いブツブツやごわついた皮膚は、よくできます。今まで色々試したけど、よくすることを諦めてしまったりしていたら、ぜひ試していただきたいです。今回ご紹介したような方法をすることで、少しでも早く良くできます。諦める前にぜひ試してみたください。元の素肌に戻ることは可能です。ご不明な事項がありました際は、お気軽にご相談くださいませ。