【アトピーの方必見】カフェンの効果と摂取上限

動画で解説 

 

カフェインとは

カフェインとは、コーヒーなどに含有されているとても身近なものです。飲料水や嗜好品に含まれているもので、多くの人が使用されたことのある物質です。最近ではエナジードリンクにも含まれており、過剰摂取が問題となっております。

 

 

カフェインは、「アルカロイド※1」とよばれる、窒素の原子(N)を含み、苦みを呈する物質の一種です。コーヒーの果実、また茶葉などに含まれていて、抽出した粉末は、舐められないほどの苦味を持ちます。この苦みの成分は、植物が自分自身を虫から守るためにあると言われています。

 

 

このカフェインを詳しく説明すると、アルカロイド※1一種であり、プリン環※2を持ったキサンチン誘導体※3とされています。カフェインは、興奮作用を持ち、世界で最も広く使われている精神刺激薬とされています。

 

 

 

 

コーヒーは、コーヒー豆とよばれるコーヒーチェリーの種を炒って煎じたものです。コーヒ自体が飲まれたのは、この種が偶然、火にあぶられてからと言われています。

 

もともと人類は、「コーヒーチェリー」とよばれるコーヒーの果肉を食べることから、カフェイン摂取を始めたものと考えられます。コーヒーチェリーは熟すと赤くなり、果糖が含まれるため甘くなります。興奮作用や疲労回復作用があるため、使用されていたと言われています。

 

それでは、このカフェインの効果効能について深堀していきます。

カフェインの作用

  • 覚醒作用
  • 解熱鎮痛作用
  • 気管支を拡張させる作用
  • 手の先などの末梢血管には、拡張させる
  • 強心作用
  • 脳の血管に対しては、収縮させる
  • 利尿作用
  • カフェインは、アデノシン受容体に拮抗することによって、覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示します

例えば覚醒作用の薬理機序を見ていきましょう。

 

このアデノシン受容体には、アデノシンが結合することで疲労を感じるようになっています。
カフェインは、この部分の結合を邪魔する働きがあります。そのため、疲労していても疲労を感じにくくなるのです。

つまり、疲労回復をしているのではなく、疲労そのものを感じていないだけなのです。

 

カフェインの効果が3~4時間とされています。

ですので、カフェインが切れた際に、ドッと感じる疲労感は、本来感じるはずだった疲労感なのです。

カフェインの作用によって、感覚が鈍感になっていたのです。

 

 

カフェインは、不安や恐怖を打ち消す作用があり頑張ることができますが、使用頻度や量を間違えると、返って体に害を及ぼすこともあります。

 

それでは、そんなカフェインの摂取について見ていきましょう。

 

カフェインの摂取量と上限

一日の摂取目安

 

コーヒー3~5杯(コカ・コーラ)
3~4時間で体内へ排出

 

上限1日当たり400mg未満
1回あたり200mg未満

 

カフェインは肝臓で代謝され、腎臓で排泄されるため、まず、これらに障害のある人では代謝や排泄が遅れ、相対的にカフェインの作用が強くなります。

 

男性より女性のほうが代謝・排泄は少し遅いとされます。特に妊娠中の方は遅くなります。本人だけでなく、胎盤で通じている胎児への影響も考えると、妊婦さんは、脳に作用するような物質の摂取を控えたほうがよいとされています。

 

急性中毒の上限

1時間以内に6.5mg/kgの摂取で約半数が急性症状を発症
3時間以内に17mg/kgので摂取で全数が発症

60kgの成人であれば
1時間以内に390mgで半数が
1020mgで全数が急性中毒になる

 

致死量の上限

致死量5000~10000mg
1時間に9杯でほぼ各自に急性中毒
40杯ほど飲むと致死量に近づく

 

 

カフェインが含まれているもの

  • コカ・コーラ23mg
    ダイエット、ゼロ、ライト23~31mg
    ルートビア16mg
    コーヒー65~120mg
    エナジードリンク85mg
    紅茶0~90mg
    ココアパウダー(30gあたり)3~32mg
    ミルクチョコレート1~15mg
    ダークチョコレート5~35mg

 

カフェンの過剰摂取による症状

焦燥感、不眠、不安やイライラの原因になる
頭痛や不整脈などを起こす。

  • 中毒症状
    吐き気・嘔吐
    手足のしびれ
    動悸
    悪寒
    意識消失
    心肺停止

 

重篤な中毒の場合は、横隔膜がけいれんして呼吸困難井陥るケースもある。

 

カフェインを減らすには

依存状態からの脱却にはカフェインに慣れてしまった体が元に戻る必要がありますが、これは時間をかけて離脱症状に耐え続けるしかありません。

一般に数日~1週間ほどで離脱症状がなくなる

 

とはいえ、カフェインを急激になくすのは、離脱症状がきつくなってしまいます。

お勧めの方法は「量」「頻度」を徐々になくすことです。

 

 

救急搬送が必要なほどの生命維持に支障をきたす場合は、この限りではありま線ので、専門家と相談したのちに適切な方法を選択されてくださいませ。

 

セルフケアと合わせて効率を上げる

カフェインが必要な状態は、眠気、集中力の低下などを解消するために、カフェンを頻繁に使用してしまいます。

カフェインを抜くためには、使用しないことが一番です。

 

カフェインの変わりに「集中できる」「眠気をさます」ことを行えばよいのです。

 

  • カフェインの代わりのものを飲む
  • 間欠的に休息を取る
  • 集中する時間をきめる
  •  

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

カフェインは、飲み初めには自覚がないのですが、徐々に量や頻度が増えていきやがては中毒になってしまいます。

 

【研究論文】

日常生活の中におけるカフェイン摂取

https://www.tokyo-fukushi.ac.jp/introduction/research/images/bulletin/bulletin06_02.pdf

 

【用語解説】

 

※1アルカロイド

植物中に存し、窒素を含む塩基性化合物の総称。ニコチン・コカイン・カフェインなど。人畜に顕著な薬理作用をもつものが多い。

 

※2プリン環

プリン環(核)をもった塩基性化合物で、プリン環は六員のピリミジンに五員のイミダゾールが結合した形を呈する。 天然にはDNAやRNAをはじめ、ヌクレオチドやヌクレオシドの構成成分としてアデニン、グアニン、ヒポキサンチンなどがあり、これらのメチル誘導体も知られている

 

※キサンチン

キサンチン はプリン塩基の一種で、ほとんどの体組織や体液に見られる有機化合物である。 キサンチンは生体内でプリン化合物が分解したときに生じ、キサンチンデヒドロゲナーゼの作用により尿酸へと変えられる。

 

※キサンチン誘導体

キサンチンの誘導体を総称としてキサンチン類と呼ぶことがある。

カフェインやパラキサンチン、テオフィリン、テオブロミン(チョコレートに含まれる)はそれぞれ、キサンチンがメチル化された誘導体である。これらの化合物はホスホジエステラーゼ阻害薬※、アデノシンのアンタゴニスト※としての作用を持つ。

 

ホスホジエステラーゼ阻害薬とは、ホスホジエステラーゼ (PDE) を阻害することにより、cAMPあるいはcGMPの細胞内濃度を上昇させる薬である。結果的に細胞内カルシウム濃度を上げる。心不全の治療として、心筋収縮力を上げるのに用いられる。

 

アンタゴニストとは、生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどの働きを阻害する薬のこと

 

 

 

 

Facebook

  • このエントリーをはてなブックマークに追加