この記事を見ることで、アトピー肌の改善に必要な栄養素であるビタミンとその効率の良いとりかたを理解することができます。
目次
アトピー肌の特徴とは
アトピー性皮膚炎では、特徴的な肌質があります。ガサガサ、乾燥、ボロボロなどさまざまな状態があります。それぞれに共通しているのは、感覚が過敏になっているということです。
皮膚が薄くて過敏
湿疹や赤みは、体からのサインです。ことサインの1つな感覚過敏があります。その部位の異常を感じやすくされる意図があります。
赤みや乾燥がなくなっても、この感覚過敏があれば、まだまだ油断はできません。
感覚が過敏になるのは、神経繊維の延長や皮膚の薄さなどあります。特に過敏な部分は皮膚がつっぱり、引きつりやすいのです。
アトピーで落屑が起きる時
刺激が過剰
爪などで刺激を加えると皮膚はもろくなります。薄くなり、キメがなくなります。体がサインとして、感度を上げるだけでなく、搔き壊しによって二次的に過敏になる場合もあります。
刺激に弱い
栄養不足で肌がもろい場合は感覚が過敏になりやすいです。また、神経や筋肉の緊張によって皮膚が引きつりうすくなることでも、感覚は過敏になりやすいです。
食事によって得られる栄養素は体を作ります。必要な栄養素を必要なだけ摂ることができれば、肌は丈夫になり、感覚過敏も改善されます、その栄養素の1つとして、ビタミンがあります。ビタミンには種類があり、それぞれに特徴があります。では、どんなビタミンを取ることが肌には良いのでしょうか。その特徴や摂取の方法をご案内いたします。
肌にいいビタミンとは
肌にいいビタミンとは、肌を作る代謝にとって必要な栄養素とします。代謝とはものの作り変えの作業です。肌はタンパクつからできていますので、タンパク質の代謝や細胞の代謝に必要なビタミンが質の良い肌を作ります。それはビタミンB群、ビタミンAが代表的なビタミンです。
ビタミンB群
細胞のエネルギー代謝に必要な栄養素です。不足することで皮膚炎をはじめとする粘膜症状などが起こります。このビタミンB群は水溶性のビタミンです。主に、豚肉などに多く含まれております。
ビタミンA
ビタミンAは、粘膜の代謝や免疫、目の神経、細胞の分化に関与する栄養素です。不足することで、よるものが見えにくくなる夜盲症やドライアイ、魚の目やイボなど皮膚の変形も見られます。ビタミンAは脂溶性の栄養素です。油の吸収が悪と摂取してもなかなか効果を実感しにくい場合があります。
ビタミンを効率よく取る方法
肌に関連するビタミンの代表はビタミンB群です。不足することで皮膚炎をはじめとするさまざまな症状を引き起こします。
この
タンパク質と一緒に摂る
ビタミンB群は、タンパク質とともに吸収されます。また、水溶性であってもその種類によっては筋肉などに2〜6週間貯蔵されるとも言われております。
油のビタミンは胃酸を出す
ビタミンAは脂溶性のビタミンです。ですので、油の吸収率が良いと、この栄養素の吸収もよくなります。油の吸収は、肝臓で作られた胆汁がサポートします。胆汁は胆のうに蓄えられ、胃酸の分泌を合図に分泌されます。コレシストキニンという胆のうを収縮されるホルモンは、胃酸の分泌が引き金となっています。つまり、胃の弱い方は油の吸収も悪いので、脂溶性のビタミンは不足しがちになります。
トクホには注意
近年、特定機能性食品が多く認定されて広まっております。その1つにお茶があります。油の吸収を抑えるお茶で、難消化デキストリンが油をコーティングして体内への吸収を阻害するというものです。この働きは、不要なものなら良いのですが、せっかく摂取したサプリメントなども阻まれてしまい、排泄されることもあります。ですので、食事やサプリメントを摂取するときに、どんなものを飲むのかは大切な要素となります。
この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
体は食べたもので、できております。その材料であるタンパク質や肌を作る過程で必要となるビタミンとミネラルはとても大切な栄養素です。敏感肌の改善には、これらの栄養素の摂取が必要となります。どの栄養素をどのくらいの量を摂取するのかを理解しましょう。そして、どのように摂取するのかまで気をつけることができれば、肌は生まれ変わります。是非とも、今度の食事やサプリメント摂取の参考にされてくださいませ。
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参考文献
分子栄養実践講座テキスト
高タンパク健康法 著者 三石 巌