こんにちは。
アトピー改善ナビゲーター
英気治療院の阿部です。
この回では「アトピーとは何か?」について7回に渡って私の考えをお伝えいしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
アトピー治療の肝はセルフケア
“アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、かゆみのある湿疹を主病変とする慢性に経過する疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ”と医学的に定義されています。
私は、アレルギー症状によって皮膚疾患が起こるものをアトピー性皮膚炎としています。
なぜかというと、「素因」という言葉は、多くの要素を含める言葉だからです。
そうすると、慢性的で、かゆみのある湿疹があるものすべてがアトピーとなってしまうからです。
その結果、区別しにくくなり、解決の糸口が見つかりにくくなります。
「何が正しいか」というように議論する事が必要な事ではありません。
本当に知らなければならないのは、体が症状を必要としない状態を作れることです。
そのために、定義づけや区別が必要です。
ここから先は、自分にとって何が必要な手段なのかを説明させていただきます。
素因というように、私たちが症状を引き起こすには、何かしらのきっかけがあります。
体がつらさを感じた時に必要なことは、今その時に何ができるのかです。
つまり、感じている自分自身でケアをすることで、つらさを軽減できます。
また、体の変化に気付けることで、症状が起きる目前に予防することもできます。
それが、セルフケアなのです。
改善するには、悪くさせないことが大切
体は生きるために一定の状態を保つようにできています。
例えば、体温ですと、36.5度になるように調節されています。
暑い夏の気候であれば、体温が上がれば、汗をかき発散します。
寒い冬の気温であれば、内臓の代謝を高めて、筋肉を動かして体温を高めます。
このようにして、無意識に調節されています。
しかし、体の持つ本来のスペックで調節できない場合には、症状を引き起こして、一時的にその場を乗り越えようとします。
症状とは、そのようなものなのです。
体の状態を一定に保つことが出来れば、症状は必要なくなります。
それだけでなく、ほんの少しの変化にも敏感に反応できるようになります。
それが健康な状態なのです。
体は健康になると敏感になる
体には生命を維持するのに最適な状態を保つように機能します。
ですので、機能が亢進しても、減少しても身体にとっては負担になります。
その分多くのエネルギーを使うことになります。
このふり幅を調節するのが感度です。
健康な状態であれば、ほんの少しのブレにも気付くことが出来ます。
気付けることで、ほんの少しの努力で改善できます。
体は、一定の状態を維持することで良くなります。
例えば、切り傷ができても、安静にしていれば自然とふさがっていきます。
しかし、無理に動かすと回復は遅れていきます。
これは、傷だけではなく、体の代謝のすべてに通じることです。
いい状態を維持できれば自然に良くなるもの
皮膚の炎症も同じです。
炎症とは代謝が活発になったものです。
つまり、ふり幅が大きい状態です。
炎症を起こす原因を抑えて、体の回復しやすい状況を作れば、自然と良くなるものです。
この原則にのっとることで、本来の肌に戻っていきます。
セルフケアは体の状態を浴する事だけでなく、体の状態を知るすべでもあります。
普段の何気ない癖を直すことは、癖に気付くことでもあります。
このような習慣に気付けることで、改善の速度は加速していきます。
いかがでしたでしょうか?
アトピーがよくなるには、方法ではなく、その症状との向き合い方です。
アトピーが改善したという方の奥には、いくつかの共通点があります。
それは、きちんと記録を残している。
さらに、自分に合った方法を選択できているということがありました。
次回は、そのようなよくいなったかたの共通点についてお伝えしていきます。
お楽しみにしていてくださいませ。