この記事を読むことで自分が亜鉛不足かを知ることができ、サプリメントなどの摂取の優先順位付けができるようになります。
音声で解説
亜鉛不足はなぜ味覚障害が起こるの?
亜鉛不足で有名なのが味覚障害です。でもなぜ、その症状が起こるのでしょうか?その理由は、亜鉛自体が体でどのような働きがあるのかを調べれば理解できます。
亜鉛は、細胞分裂に必要な栄養素です。ですので、亜鉛が不足すると細胞分裂が活発な部分に影響が及びやすいです。細胞分裂は、代謝うちの物質代謝のことです。体の中で、代謝が活発な部分はどんなところでしょうか?それは、皮膚や粘膜など体の外側に多いです。他にも消化酵素や精子形成、毛髪や爪などの形成も代謝が活発な部分です。
話を味覚障害に戻します。
味覚を感じる味蕾という細胞は舌にあります。口の中や舌を火傷したりしてもすぐに修復しやすいのは経験があるかと思いもいます。味蕾の細胞も同じように、代謝が活発な部分の1つです。なので、亜鉛が不足すると味蕾の代謝もうまく働かないので、味覚障害を引き起こすのです。
亜鉛不足で起こる症状
- 皮膚の乾燥
- 粘膜異常
- 味覚障害
- 消化不良
- 精子の減少
など
細胞分裂の盛んな部分は、皮膚や粘膜など、体を外側から守る部分に多いです。また、機能する上で量が必要な精子や消化酵素も同じく細胞bんれるが活発です。不妊症で亜鉛の摂取が勧められるのはそのためです。
アトピー性皮膚炎では、炎症が起こることで、細胞の代謝が活発です。なので、アトピー性皮膚炎は消耗性疾患という側面も持ち合わせているのです。ではなぜ、そんなにアトピーで亜鉛が必要になるのでしょうか?それは、皮膚の修復がうまくいかないことで、痒みの悪循環がさらに広がるからです。
アトピー性皮膚炎に亜鉛が必要なわけ
アトピー性皮膚炎はアレルギー性皮膚炎です。アレルゲンの摂取や接触があれば、その部分にアレルギー反応によって炎症が起こります。その結果、皮膚を再生する丈に栄養素やエネルギーを消耗します。この反応が短期間であれば問題はありません。
しかし、長期に渡ると、体はエネルギーや栄養素を消耗していきます。肌を作るタンパク質やその生成を促すビタミンやミネラルの需要が高まる一方で、供給不足になります。アトピーが慢性化すると、筋肉が少なくなった痩せ型の方が多いのは、自分自身の筋肉をも材料にして、肌の修復をしようとするからです。
アトピー性皮膚炎でまずすべきは、栄養補給です。
タンパク質の話はこちらをご参照くださいませ
亜鉛を摂取することで、爪や髪のツヤが出てきます。
アトピー性皮膚炎がどのくらいの期間でよくなるかの目安も、髪に天使の輪と呼ばれる光の反射があるかどうかでも判断しております。
アトピーでは、睡眠と傷の修復がまず必要になります。
傷の修復の要素として栄養素が十分にあるかどうかです。その1つが亜鉛です。材料となるアミノ酸をとっても、なかなか傷が癒えない場合は、ミネラル不足を疑ってみましょう。
この記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
サプリメントや食事を変えてもなかなか肌の状態が変わらない場合は、もしかしたら本当に必要な栄養素を摂取する優先順位を間違えているかもしれません。もし、十分に亜鉛が摂取できていれば、髪や爪のつやも伴って潤っています。是非とも観察されてみてくださいませ。