目次
大人でもつらい、アトピー性皮膚炎
かゆみの強い慢性の湿疹で、増悪や軽快を繰り返すアトピー性皮膚炎。
悪化すると、日常生活にまで支障をきたすことがあります。
一度、治ったと思っても数年後いきなり再発することもあり、悩まされている人も多いのではないでしょうか。
また、自然に治ると思い、放置し悪化させる方も多いようです。
そんなアトピー性皮膚炎について今回は知識と、対処方法をご紹介させていただきたいと思います。
アトピー性皮膚炎の素質は遺伝できまる?
実はアトピー性皮膚炎の発症率は遺伝で決まると言われています。
そのため、日本人の3人に1人がアトピー性皮膚炎の素質を生まれつき持っており、皮膚炎を起こしやすくなっています。
多くの場合、遺伝子に組み込まれていても、環境中のダニや食べ物などの成分がアレルギーの原因物質となり、
それらに対する抗体が作られることにより炎症が起こり、アトピー性皮膚炎となります。
また、皮膚の最上層である角層内の異常などにより、皮膚のバリア機能が損なわれ、炎症を起こしやすい状態になります。
炎症を起こした皮膚の表面には細菌が増殖しやすく、さらに悪化させる要因になります。
その皮膚のバリアが遺伝子的に弱い人は、正常の人と比べて1/3しかないため、自分の汗や衣服の刺激などの微弱な刺激でも皮膚炎を起こしてしまうという特徴があります。
大人になってアトピー性皮膚炎を発症、再発症させ、なかなか治らない、悪化するなどの場合は、
誤ったスキンケアや、ストレス、不規則な生活、など日常生活が密になっているケースが多く考えられます。
再発させないためには日常生活を正すところから
皮膚のバリアを維持するには、5本柱が大切です。
その5本柱とは、質の良い食事、質の良い睡眠、正しい排泄習慣、ストレスコントロール、運動習慣。
このうち、どれか一つでも崩れてしまうと、皮膚のバランスが崩れ、正しい皮膚のサイクルができなくなります。
このため、皮膚の一番表面である角層の構造が乱れてしまいうと、水分保持できなくなるのです。
そうなると、皮膚が乾燥するだけでなく、些細な刺激に反応し皮膚炎をおこしてしまうのです。
アトピー性皮膚炎の悪化理由
アトピーが良くならない理由には5つあると言われています。
1.掻きすぎによる悪化
2.掻きすぎによる痒みを増悪、悪循環にさせる。
3.病院に行かない・処方された薬を塗らない
4.不十分なスキンケア
5.生活習慣が乱れ
もしも、皮膚科に通っていない方は、ぜひ一度皮膚科の先生に相談してみましょう。
皮膚科の医師には、アトピー性皮膚炎の症状改善だけでなく、改善後のその人の肌質にあったスキンケアやメイクアップのポイントも改善方法の一つとして教えてくれます。
そのため、改善後、1ヶ月ごとの再診を受けている方は、普段通院していない人に比べて、さらに状態がよくなっていきます。
逆を言うならば、悪化した時や薬がなくなった時にだけの来院を続けている方には、改善しないのでいつも同じ説明しかできないのです。
治すのではなくコントロールする
生活と密に接しているアトピー性皮膚炎は完治させるものではなく、症状をコントロールすることが目標となっています。
現在は、薬剤もいいものがでているので保険適用であっても、アトピー性皮膚炎があったことを見逃すほど、皮膚炎をほぼゼロの状態にすることはできます。
完治が難しいと知り、衝撃を受けたか方も多いと思いますが、正しい日常を送りコントロールしていけばきれいな肌は手にはいります。
また、今後の新薬にも期待できるでしょう。
まずは、皮膚バリアを維持する5つの柱を実行してみましょう。
もしも、もっと実践的なケアを知りたい方にはメルマガでご紹介しております。
是非、登録してください。