赤ちゃんにみられる湿疹の種類と原因。その予防策は?

様々な原因が考えられる赤ちゃんの湿疹

赤ちゃんの肌は大人の肌に比べてとてもデリケートです。
そのため、様々な影響や原因があって、様々な湿疹ができま

 

 

では、どのような湿疹があり、どうすればそれは治っていくのか。
今回は湿疹の種類によって考えていきたいと思います。

 

湿疹の種類ってどれくらいあるの?その原因は?

赤ちゃんは、大人と比べ皮膚が薄く、バリア機能がまだ発達していないデリケートな状態です。
そのため、湿疹ができやすく原因も様々です。

 

そこで、赤ちゃんの湿疹を大きくわけると5つに分けることができます。

 

 

[新生児ニキビ]
よく見られる期間としては、生後1週間から1か月の間ぐらいになります。
見た目は思春期ニキビと似ていて、赤いぶつぶつができます。頬やおでこに現れ、顔全体に広がっていくこともあります。
顔の全体が真っ赤になるので心配になりますが、赤ちゃんも環境もキレイな状態を保っていれば、生後1~2か月くらいで自然と治っていきます

【原因】
大人のニキビと似ていて、赤ちゃんも皮脂や角質が毛穴が詰まるとニキビができます。
また、大きく影響してくるのは生まれてくるときにお母さんから引き継いだ女性ホルモンと言われています。

[乳児脂漏性湿疹]
生後4か月ごろまで現れやすい湿疹で、新生児ニキビと同じぐらい多くみられるものです。
顔と頭に黄色っぽいカサブタのようなものや、フケのようなものが出てきますが、赤ちゃんに痒みなどは殆どありません
しかし、炎症を起こしてしまうと、赤く腫れあがったり、じゅくじゅくの状態になってしまうこともあります。

【原因】
新生児ニキビと殆ど同じです。お母さんから引き継いだ女性ホルモンが大きく影響しています。

[あせも]
温かい季節や、ねんね期の赤ちゃんに多く見られると言われています。
汗をかきやすく、蒸れやすい場所にできやすく、首の周りや背中、おしりなどが注意が必要になります。

 

新生児では白いぼつぼつとして現れ、成長につれて赤いぼつぼつとなって現れます
痒みを伴うので、爪でひっかいてしまいがちですが、そこから黄色ブドウ球菌に感染してしまうと、膿がでてくる「とびひ(伝染性膿痂疹)」と呼ばれる感染症になってしまう可能性もあります。

【原因】
赤ちゃんは体温が高く、汗をかきやすい状態です。また、汗腺も未発達なので蒸れやすいため、あせもになりやすいと言われています。

[アトピー性皮膚炎]
乳児脂漏性湿疹と似た症状があり、顔や頭、耳たぶなどに赤い湿疹ができます。
痒みを伴い、何度も繰り返すことが多いため、注意が必要です。

【原因】
アレルギーの原因であるアレルゲンに赤ちゃんが触れることでおこる皮膚炎だと言われています。
アレルゲンの代表的なものは、ダニ、ハウスダスト、花粉、などと言われていますがその他多く存在しています。

[アレルギーによる湿疹]
アレルギーの原因(アレルゲン)の食べ物を口に含んだだけでもアレルギーは発症します。
症状は、口の周りや口の中、また重度の場合、全身に赤い発疹ができる場合もありますし、呼吸困難になったり下痢や嘔吐などの症状が現れるので、命の危険にかかわることもあります。

【原因】
赤ちゃんが、アレルギーとなる食べ物を食べることのよって湿疹ができます。
なにが原因の食べ物か、しっかりと把握しましょう。

 

新生児ニキビや乳児脂漏性湿疹の原因となる女性ホルモンは、通常4か月程度ですべて赤ちゃんから排出されると言われています。
しかし、逆に考えると4か月は原因物質を取り除くことはできません。
ただ、お母さんから受け継いだホルモンがなくなれば自然と消失するので、それまでしっかりとケアをしてあげましょう。

 

赤ちゃんの湿疹と母乳の関係

よく疑問とされるのは、母乳で育てている赤ちゃんは、飲んでいる母乳が原因で湿疹が出ることもあるのか、というところです。

母乳はお母さんの血液から作られているものですので、赤ちゃん食事になる母乳の質はお母さんが食べたものに影響されると言えます。
だからといって、赤ちゃんの湿疹には大きく関わってはきません

 

しかし、お母さんが栄養の偏った食べ物ばかり食べていたら、母乳の栄養も偏ります。
例えば、脂っこいものばかり食べていたら、母乳の脂質も多くなり赤ちゃんに湿疹ができてしまうことはあると考えられます。
だけれども、食べたものが全く同じように母乳に移行するわけではないので、赤ちゃんの湿疹の原因の全てが母乳だけにあるとは考えられません

赤ちゃんの湿疹、健康はお母さんの食事、母乳で決まるとも言われますが、それはたくさんある要因の中のひとつにすぎないのです。

 

もちろん赤ちゃんが健やかに育つために、お母さんがバランスの良い食事を摂ることはとても大事なことではあります。

赤ちゃんの湿疹ばかり気にせず、赤ちゃんが元気に育つために、質の良い母乳を赤ちゃんに与えましょう。

 

湿疹を防ぐ方法ってあるの?

では、この5つの湿疹、予防することはできるのでしょうか。

 

例えば、新生児ニキビや脂漏性湿疹を予防するためには肌をキレイな状態を保つことが重要です。
1日1回は赤ちゃん専用石鹸をしっかり泡立てて優しく洗ってあげましょう。
そのとき、石鹸が少しでも残っていると乳児湿疹の原因になるのでしっかりと流水で洗い流します。
そのままにしてしまうと乾燥の原因になるので、お風呂のあとは、ローションなどで保湿をしてあげましょう。

 

あせもの予防については肌の清潔や保湿だけでなく、赤ちゃんは大人より汗をかきやすい体質なことを理解し、
室内、室外の気温などにより着るものを工夫して発汗を防いだり、室内ではエアコンなどを活用して部屋の温度や湿度を適正に保つことが必要です。
それでも、汗をかいた場合は拭いてあげたり、こまめに衣服やオムツを交換することで予防することができます。

 

アトピー性皮膚炎は部屋のハウスダストなどが主な原因なので、部屋や赤ちゃんが触れるものを清潔に保ちましょう

 

アレルギーによる湿疹は、アレルギーになる食べ物を避けることが一番の予防です。

 

 

上記のことから考えると、赤ちゃん自身を清潔に保つことが一番重要ですが、お風呂のときに洗いすぎ、こすりすぎると傷になってしまうので注意が必要です。
また、お風呂後は乾燥しないように、しっかりと保湿をしてあげましょう。
さらに、寝具や衣類を定期的に変えることも重要ですが、布の繊維を刺激の少ないものにすることも重要です。
忘れがちなのが、赤ちゃん・お母さんの爪をしっかりと切って汚れを溜めたり肌に傷を付けないよう注意しましょう。

 

それでも湿疹ができてしまった場合は?

ここまでケアをしていたのに、赤ちゃんに湿疹が出てしまった!
そんなとき、軽い症状なら正しいスキンケアをすれば、またきれいな肌に治っていきます。
逆に、間違ったスキンケアをしてしまうと悪化をしてしまうので、注意が必要です。
自分で原因やスキンケアの判断できない場合は、早めに病院へ来院しましょう。

 

 

 

いかがだったでしょうか。生まれてきた赤ちゃんはお母さんと密の関係にもありますし、外気の影響をよく受けます。
大変でしょうが、それぞれにあったケアをしていき、赤ちゃんが健やかに育つよう頑張りましょう!

 

 

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