ステロイドに対する恐怖は、ステロイドを嫌がる人ほど強いです。
その1つに「リバウンド」があります。
依存してしまいやめられないのは、このリバウンドが起こると思っているため。
では、本当にリバウンドは起きるのでしょうか?
ステロイドを嫌う人の1つに
「依存するから」という意見があります。
しかし、やめるとリバウンドがあって
なかなかやめられないという悩みも抱えています。
はたしてリバウンドというのはあるのでしょうか?
Q:ステロイドを一度使うとやめれらなくなる?
A:△、ステロイド依存症になる×
通常はステロイド外用剤を使っていて
リバウンドを起こすことはないと言われています。
炎症の強い皮疹や慢性化した皮膚病変では
ステロイド外用剤を使って炎症が多少収まり
痒みが退いた後も、かさかさ、ぷつぷつしている間は
皮膚に炎症が残り続けています。
この時点でいきなりステロイド外用剤を止めると
ちょっとした刺激、汗などで痒みが再燃してしまいますが
これはリバウンドとは言いません。
また日頃の治療が不十分で
皮膚の苔癬化病変が高度、皮疹のコントロールが悪い場合には
多少の体調の変化やストレスなどで急に状態が悪化してしまうことがあります。
この場合は少量のステロイドを使っても効果が不充分で
必要充分量・期間のステロイド外用剤を使っていく必要があります。
この場合もリバウンドという言葉は使いません。
一方、顔面などでステロイドが一部合わない方がいるようです。
そのような方にステロイドを長期に使っていると治まる
(もしくは使っているとかえって悪化する)が、
ステロイドを突然やめてしまうとさらに悪化することがあります。
この様なリバウンド現象は普通の体質の方、
もしくは首から下の体では起きることはありません。
かつて取り沙汰された脱ステロイドに関する書籍などをみてみると
ステロイドの副作用が起きた、リバウンドが起こったとされる部位は
9割が顔であるとされています。
体にとって変化が出るのは
何処でそれが起きているかも着目する必要があります。
風邪薬がないのと同じで
アトピーの特効薬もありません。
ステロイドで一時的にかゆみを抑えて
身の回りの環境も同時に整えなければ
かゆみは再び起こります。
何か1つで対処するので
やめた途端にぶり返す
これはリバウンドとは言いません。
いかがでしたでしょうか?
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