アトピーで肌色が黒いのはビタミン不足で解消できる

この記事の背景

この記事を読むことで、アトピーで起こる色素沈着や肌の色と栄養素の関連がわかります。炎症性色素沈着以外にも、肌がくすむ、色が黒くなる状態が起こるのです。

 

アトピーで起こる色素沈着

アトピーは、アレルギーによって肌に炎症が起こる疾患です。アトピーでは炎症によって起こる症状が特徴的です。しかし、そのアレルギー症状が慢性化することで、2次的に更なるストレスが加わりより一層肌の色が黒くなってしまいます。

 

炎症後に色素沈着が起こる

 

色素が黒くなる理由

肌の色素は、真皮層にある色素を生み出す細胞がメラニンをいう物質を作り、それによって行われます。日本人である私たちの肌が黄褐色なのもこのメラニンの作用によります。このメラニンの量が多いほど肌は黒くなっていきます。

 

炎症で肌の色が変わる

炎症により、その過程で肌の色が変化します。わかりやすいのが日焼けです。赤くなっておさまってくる過程で褐色になって元に戻ります。紫外線による刺激が肌に炎症を起こしてこのような変化を起こすのです。

 

肌を守るために黒くなる

体の中でも色が濃い部分があります。例えばウェスト周りや鼠径部など肌がこすれる部分です。この部分は、刺激によって肌が傷つかないように、メラニンで細胞をコーティングして丈夫にしています。

 

メラニン代謝の異常

メラニンは日焼けなどの刺激によって肌を守るために作られています。しかし、このメラニンを作る指令は、肌だけでなく、脳からも送られます。脳の下垂体が過度に刺激されると、メラニンの分泌を促すホルモンが多くなり、肌全体が黒っぽくなることもあります。この下垂体への刺激は、副腎疲労をはじめとする長期的なストレスによって起こることが多いです。

副腎疲労でメラニン分泌異常が起こる

 

黒くなった肌を戻す方法

刺激によって肌の色が変わります。変わってしまった肌の色は、基本的には、メラニンを作れるかぎり、肌色に戻れます。また、刺激によって色の変わった肌っであってもターンオーバーによって常に生まれ変わっているので、いつまでも黒いわけではないのです。

 

刺激を減らす

では、なぜ、アトピーの場合は、肌が色黒のままなのでしょうか?それは、鼠径部などと同じで、刺激が加わり続けているからです。摩擦を極力減らすことで、鼠径部やウェストラインの色素も薄くなっていきます。アトピーであっても、こする掻くなど軽減することで、肌の色は薄くなっていきます。

 

ストレスを減らす

ストレスが多くなると副腎に負担がかかります。この負担が長期間になると副腎は疲労します。副腎からホルモンを出すのが、脳の下垂体です。ストレス過多ですと、肌は黒っぽくなります。ですので、精神的なストレスなどを減らすことも、肌に加わる物理的な刺激と同じくらい重要な要素なのです。

 

栄養補給が肌色を戻す

刺激を加えなければ、肌は自然に戻るのでしょうか?自然治力が働くので肌は自然と戻ります。しかし、より早く戻すには、栄養補給をした方が効率が良いです。

 

タンパク質で肌の材料補給

肌がもろいと刺激に対して弱くなります。ですので、肌の栄養素であるたんぱく質の補給は必須になります。

 

ビタミンで抗酸化とメラニン代謝

色素沈着改善にはビタミン補給

メラニン代謝のビタミンC

美白効果のあるビタミンはビタミンCです。メラニン代謝の様々な個所で使用されます。(1)このビタミンCですが、体の中では、副腎に一番多く使われます。血液の内のビタミンCを1とすると、副腎ではその150倍もの量が必要とされます。

ストレス過多の場合には、ビタミンCの補給は欠かせません。

 

抗酸化にはビタミンAEC

体に炎症が起こると活性酸素が発生します。また、ストレスによっても酸化の負担が大きくなります。そんな環境に対応するためにビタミンA,E,Cを摂取すると良いです。この3つのビタミンを摂ることで、体を酸化ストレスから守ることができます。(2)

 

この記事のまとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

顔が黒くなる理由は、アトピーの炎症以外にもあります。ストレスが多くなって、体のホルモン分泌異常でも起こります。炎症を抑える、ストレスを減らすことで、それ以上黒くなることは予防することができます。また、栄養補給によって、より早く黒色の色素を除去でき元の肌に戻ることができるようになります。是非とも、今の食生活やサプリメンテ―ションを見直してみましょう。

 

参考文献/論文

(1)モルモットに経口摂取させたビタミンC, L-システイン, ビタミンEの併用による色素沈着抑制効果

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs1983/56/4/56_4_221/_article/-char/ja/

(2)ビタミンは体内の名わき役

https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/51/3/51_179/_article/-char/ja/

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